第2話(抜粋) |
この頃の原始キリスト教会内には アラム語を話すパレスチナ圏出身者(使徒たち)と ギリシャ語圏出身者(地方移民:ティアスポラ)がおり 言語・習慣の違いによるトラブルを避けるため ステパノら7人がギリシャ語圏出身者の代表として 立てられていた。 彼らは生まれ育ったギリシャの風土ゆえか 神殿や律法をさほど重要視せず 愛と許しの神を強調する意味では かえって使徒たちよりもイエスの姿勢に 近い集団とも言えた。 それは同時にユダヤ教徒たちの 反感を買うということでもあった―― |
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律法を守ることによってのみ 『人は義とされる』 ユダヤ教徒として律法を生命視してきた サウロにとって、キリスト教徒の姿は 受け入れ難いものであった。
キリスト教徒弾圧に走るサウロの前に 現れた者は…… |
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